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5年後の将来が見えないというご相談 4

第四話

将来の不安の原因が見えてきた

次の面談がやってきました。

今回からは会議室を用意して、他の人がいない環境を作りました。

その意図は、自己理解を深めるのに必要なのが集中力だからです。

周りがザワザワしていると、思考力が低下して相手から言われたことや自分に対する本当の思いがブレてしまうのです。

「こんにちは」

とても清々しい表情で挨拶が返ってきました。

「今日は表情が良いですね」

「宿題は出来ましたか?」

すぐにでも話したがっているのが感じ取れたので、本題に入ることにしました。

「周りの人に言われたことをノートにまとめてみました」

ノートにはA4で2ページほど、びっしりと書いてありました。

「書き出してみてどうでしたか?」

と言う私の質問に対して

「自分がどうみられているのかが少しわかりました」

「自分の意見を部下に押しつけていることが多いようで、相手の気持ちを考えていなかったようです」

「そんなことがわかったんですね」

「それは周りのどんな言葉からわかったのですか?」

自己理解がうまく出来ていると感じたので、引き続き本人から話してもらうことにしました。

「部長はいつも物事を自分で決めてしまうのですね」

「私たちの意見はどうでも良いのですか?」

これは、部としての方針を発表したときに部下から返ってきた言葉だそうです。

本人としては、事前にみんなから意見を聞いて作成したのに何を言ってるんだと怒っていたそうですが、今回の件もあり良く考えてみると方針を作ってからみんなに見せて意見を聞いていなかったことに気付いたそうです。

そういった相手を思いやる気配りが出来ていないと気づいたそうです。

これが自己理解を深めることによって、悩みの原因がわかり始めた瞬間です。

このように、いつもとは違う感覚で自分を見つめ直すと、悩みの原因が見えてくることがあります。

※ 匿名での記載をご本人の了解を得て掲載しております

2022年7月29日

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